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生き物から気象まで気がついたものを幅広く書いています


by plantthebell
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8/11の地震

 8/11 5:07 駿河湾を震源とするM6.5の地震が起きた。静岡県は最大震度6弱。(浜松市は4以下)当初は被害の報告も入らずさほどのひどくはなさそうだと思ったが、今日になると100人以上のケガ人と2人死亡。
東名高速道路では牧之原付近でノリ面の崩落による区間通行止めが余儀なくされ、東海道本線、東海道新幹線などかなりの遅れが出た。家屋の倒壊は無かったようだが瓦が落ちる被害はかなり出た。牧之原市などは断水や茶畑の土砂崩れなどが発生した。 特に東名高速の路肩崩壊は復旧工事に手間取り当初の見込みよりさらに遅れ明日昼の暫定開通予定は無理だといわれている。家屋被害も新聞によれば3340棟にも及ぶらしい。

 専門家によればこれは想定される「東海地震」ではないという。想定ではM8クラス、エネルギーは今回の300倍とのことだ。しかしそれにしても世界で一番予測可能な地震といわれているのにその観測体制はなぜ機能しなかったのか?震源地や発生のメカニズムは東海地震に近い地震だったというのに、、、。東海地震ではないので予測不能でしたという言い訳は出来ないと思う。もし専門化があくまでもM8クラスの東海地震なら予測は出来たはずだと言い張ってもそれ以下の今回のような地震が予測できないのならそれはそれで観測方法を再検討する必要があるのではないか?(もちろん専門外の人間としての意見だが)

 今日の昼過ぎに袋井市まで出かけた。東名高速が上り、袋井ー静岡間と、下り菊川ー静岡間がインター閉鎖している影響で袋井バイパスが渋滞。帰りに見かけた車のナンバープレートは県外が9割以上。東名高速から降りて国道一号線に流入する車の多さに驚いた。(当たり前だけど、、、)
 本物の「東海地震」がこの静岡県を襲ったらどうなるのだろう?高速道路一箇所でこの状態なのだから、各地で寸断、鉄道も被害、富士川、大井川、天竜川、浜名湖に掛かる橋が崩落、浜岡原発が被害、港湾に被害、津波、土砂崩れ、家屋の倒壊、水道、電気、ガスなどインフラ被害、、、、、想像もしたくない被害が続出することだろう。そして東海、東南海、南海の地震が連続すれば各地からの災害支援はどこに届くのだろう?今回のように点の被害であればなんとかなるだろうが、線の、面の被害になれば誰がそれぞれの点に助けに来てくれるだろ?

 我々の活動の中で「自助」「公助」「互助」「共助」などの言葉が使われる。今回の地震からすぐに思いついたのは「自助」が大切だということだ。つまり「防災」「減災」という事前の準備、備えとをしっかりせよということだ。
まず「自助」があってそれから「互助」「共助」そしてやっと「公助」が最後にやってくる。

 長い地球の歴史からすれば地震があるのは当然なことだ。自然もいろいろな災害にあってその姿を変えてきた。しかし災害だと思うのは人間であって、自然は変化するのが自然なことなのだ。山を削り谷を埋めそこに人工物を建設することの方が無理があることを忘れてはならない。今回の地震は改めてそれを実感させてくれた。便利さの追求もまた当然のことではあるが、最悪の場合を考えて被害をすくなくすることに務めるべきだと思う。我々が今しなければならないことはこれだ。
 
by plantthebell | 2009-08-12 20:59 | 自然のこと